2012年8月13日月曜日

紫外線をカットしたからって…

紫外線99%カットのフィルム

 ニトムズ(東京都中央区)は、窓に貼ることで紫外線を99%カットし、室温上昇を抑える「窓のサングラス省エネフィルムEX」(参考価格2200円)を発売した。
以下略(2012年8月7日  読売新聞)

またしても科学的考察ゼロの提灯新聞記事。

紫外線をカットしたからって何故室温上昇が抑えられるのか?

小生もこういうのは専門でないのでうろ覚えと付け焼刃だが、まず中学生の娘の理科の教科書によれば「熱」とは物質を構成する分子(或いはイオンや原子)粒子の振動である。電子レンジや赤外線ヒータでものが温まるのは、これらの機器から放出される電磁波が対象物の粒子を振動させる(正確には振動を加速させる)からである。

しかるにこれらの粒子を振動させる電磁波の波長は対象の粒子によって丁度よい具合の波長があり、例えば電子レンジのマイクロ波は水分子を振動させるのに具合のよい領域の波長だし、もっと波長の短い赤外線はそれ以外のものを暖めるに適した波長である。

ところが紫外線は波長が短すぎ、分子・イオン・原子レベルよりも電子レベルで対象の粒子を揺さぶるので、化学反応を引き起こして「日焼け」「紫外線焼け」を引き起こすが、普通の意味で対象物の温度上昇にはほとんど寄与しない。すなわち紫外線のエネルギーは熱エネルギーになるのではなく、化学エネルギーになる。もっと波長の短い(従ってエネルギーの高い、e=hν)電磁波はX線やガンマ線。

つまり、紫外線をカットしたからと言って、室温の上昇を抑える効果はない。まぁ元もとどの領域(波長)の紫外線をカットするのもかも明示していないいい加減な記事ではあるが…。

2012年8月9日木曜日

Arduinoを買ってみた

最近、無性に電子工作がしたくなった。PICのBasic Stampとかも検討してほぼ決めかけていたんだけど、こういうことを仕事で手がけている古くからの日本の友人に相談したところArduinoを奨められて、結局そっちに転んだ。

昨日製品が届いた。

「小さい!」が第一印象。ネットでも指摘されてい たようる、シールド取付け用コネクタが傾いている。製造品質はあまりよくない。

本当はLinux上で開発したくて、既にLinuxのIDEをインストールしてあるのだが、我が家のLinuxマシンは本体が二階にあり、ArduinoのUSBをそこに接続するとArduinoが手元になく使いにくいので、Windowsで同じファイルを操作することにし、ラップトップにWindows版のIDEをインストールた。と言っても、気の利いたインストーラな どないので、ZIPファイルを解凍して手作業でコピーとムーブだ。IDE本体はJavaで書かれているので何も問題はないはずでも、サポートのためのDLLファイルなどがちと心配だったが、「Program Files\Arduino」のフォルダを作って解凍したファイルツリーをそっくりコピーしたらちゃんと動いた。スターとメニューにもショートカットを作って…、と定石どおり。

つまづいたのはUSBシリアルポートのドライバ。Windowsが自分で認識してくれるだろうを油断していたら「ダメ」と言われたので自己流でどこかからドライバを持ってきてインストールしたらまたダメ。仕方なくArduinoのドキュメントをじっくり読んでその通りにしたらあっさり動いた。やはりドキュメントはちゃんと読むものだ。

要するに、ArduinoをUSBに挿すと「ドライバがない」と言われるので、「ここのフォルダを探せ」とArduinoの配布パッケージ中の「drivers」のフォルダを指定してやるだけのこと。

購入したのは、Arduino Uno R3にブレッドボードにと65本のジャンパ線の束が付属したバンドル品。個別に買うより少々高いのだが、その分Arduino Unoとブレッドボードをスナップ・インで固定できるプラスティックの台枠が付いている。ブレッドボードに抵抗とジャンパ線を挿して、計画していた電話のオフフックデテクタのエミュレータを作った。ブレッドボーをを使うのは初めてだが、よほど大規模回路でなければこれで当分色々遊べそう。

予め作っておいたスケッチを早速アップロードした。回路の入出力を間違えていたなどのポカはあったが、あっさり動いた。32KBのメモリの内3KBあまり、19本の入出力の内3本しか使っていない。もったいないので何かもっとやらせたいのだが、悲しいことに考えが浮かばない。

気が付いたことをいくつか。
  • ソースコードはLinux上でviで書いている。それをIDEに読み込むのはよいが、デバッグ中にviで施した変更をIDEに再読み込みさせられないようだ。IDEに変更されたファイルを認識させるためには、一旦そのスケッチのウィンドウを閉じて開き直さなければならない。たしか「外部エディタ」の指定ができたはずなのでも う少し調べてみよう。
  • IDEで変更したファイルを書き出したら、最後にキャリッジリターン(^M)が付いていた。これはWindows上のIDEだからなのか?
  • シリアルモニタは、仕事で使っているcutecomの簡易版といった感じで、最低限のデバッグ機能。
  • ArduinoとIDEの接続は3線のシリアルだけなのにArduinoが走っている最中も(と言うか走り出したら止められない?)コンパイルしたスケッチをアップロードできるということは、ブートローダが何かしらのエスケープシーケンスのようなものを監視しているのだろうか?シリアルの信号ピンをモニタしてやれば何か分かりそうだが…。
  • ディジタル側の信号ピンの7と8の間隔が160milになっているので100mil間隔のユニバーサル基板で一品料理のシールドを作りにくい。さては専用基板を買わせる策略かと思いきや、ちゃんと曲がったソケットピンを売っている奴がいる。しかしこれを使うと、そのシールドはカスケードの最後にするか、その上には非互換のソケットの基板しか挿せなくなる。まぁ実際にはそんなに基板をスタックする訳ないのだが。
イーサネットシールドと16セグメントの文字表示LEDを使って、NTPとNCID(Network Caller ID) で動く自己校正+電話着信表示で時計を作る計画があるが、何時になることやら…。

しかしIDEというヤツはどうも使えない。viとmakeで何十年もメシを食ってきて何を今更ということで、サンプルのMakefileも公開されているので何とか環境を整えるつもり。

しばらく楽しめそうだ。


2012年8月7日火曜日

冷蔵庫・冷凍庫の内部照明のLED化計画



うちには冷蔵庫・冷凍庫合わせてフルサイズのものが3台あり、すべて稼動している。

一番古いのは、今の家を13年前に買ったときに一緒に新調したサイドバイサイドの冷凍・冷蔵庫。3年前に台所を改装した後は車庫の中に置かれ、もっぱらミルク類や果物、ビールなどの買い置き品の貯蔵に使っている。氷と冷水のディスペンサが付いていて、調べた限りではエネルギ消費効率つまり節電度も悪くない。

二番目は冷凍専用庫。我が家の先代の住人が置いていった冷凍冷蔵庫を車庫に置いてあったところに、4年間前に配偶者が車で突っ込んで壊したやつの代替品として保険金で買った。シングルドアで、年に一度日本から買って来る数か月~1年分の食材とか、丸のままで買って捌いた肴の切り身とかがぎっしり入っている。

最後は3年前に台所を改装したときに新調した冷蔵専用庫。開封したミルクなどの箱物や米、調味料、食べ残しは上段のドア部分に、下の二つの抽斗には数日中に消費予定の生鮮野菜や肉・魚類など。配偶者のたっての希望で、業務用で有名な某大ブランドの製品だが、なんと$10K以上もした。ドアと引き出しのパネルは別売り(埋め込み式なので壁やキャビネットと同じ木製パネルを自分で調達できる)で$1.8Kもした。

アメリカの冷蔵庫は「適当に冷やす」だけの箱で、日本の製品のようにあれやこれやの便利そうなガジェットはない。十年一日のごとく何の進歩もない。ま、それはさて置いて…。

さて、これらの冷凍・冷蔵庫に共通して腹だたしいのは、 ドアを開けると庫内を照らす照明に白熱電球を使っていること。サイドバイサイドの冷凍・冷蔵庫は冷凍庫側と冷蔵庫側にそれぞれ40W球を2本づつ、冷凍専用庫は40W管を一本、冷蔵専用庫はドア内の天井部分に40W球4本と抽斗の上部に20W球2本づつ計4本使っている。冷凍庫・冷蔵庫のドアの開放なんて一回数十秒、日に10回以下だから電球の消費するエネルギーなどたかが知れているが、折角一生懸命冷やしている庫内を、一日に累積数分とは言え白熱球でわざわざ暖めるなど完璧主義者には許し難い。節電するには冷蔵庫・冷凍庫の台数を減らすのが最も効果的なことは百も承知で、あえて重箱の隅を突っついてみることにする。

40W「球」は比較的簡単。E26またはE27(口径26/27mm、「standard」)という普通の電球と同じベース(口金)の小型のイチジク・ナス型の電球なので、冷凍・冷蔵庫は比較的早い時期にCFL(Compact Fluorescent Light、電球型蛍光灯)に替えた。しかし冷凍庫内はこれは実用にならなかった。庫内温度が低すぎて蛍光管内のプラズマが活性にならず、数分待たないと明るくならない。冷凍庫のドアを数分も開けることはもちろん禁物。冷蔵庫内の蛍光管も常温より暗く、じわ~~っと明るくなってくるが、こちらは初期光度でも実用になった。

そうこうしているうちにLED電球の製品が増え値段も下がってきたので、昨年、そろそろもういい頃だと見定め、E26/27の照明は全てLED球に替えた。

以前試しにFry'sで一本だけ買ってみたMiracle LEDを買い増し。このLEDは口金と反対側の「輪切り平面」に多数のLEDが植えられていて、正面から見ると眩しいぐらいの明るさだが、側面および反対 側には全く光が向かない。発光は色温度の高い、いわゆる「クールホワイト」つまり寒色系白。LEDが植わっている部分はガラスの重厚な作り。

Ag-Echoは、Miracle LEDの青っぽさが冷蔵専用庫にはちと違和感があったので色を「中和」するために1本だけ買ってみた。白熱球で言えばフィラメントの位置に立てた三角柱状 のベースにLEDを表面実装している。色は暖色白だが何となく黄色っぽく、見慣れた白熱球の暖色とは違う。全体の光量はイマイチ。ガラスに見えるハウジン グは実はプラスティックで、触ると微かに弾力を感じる。

1本あたりの消費電力・発熱量は
  • 白熱球: 40W
  • 蛍光管: 12W
  • LED: 2W

と激減する。LEDの値段は白熱球の数倍~十倍、蛍光管の数倍もするのが痛いところだが、完璧主義者はそんなことにはめげない。

問題は冷凍専用庫。E17(intermediate)という細身のベースの管状の40Wの白熱球。E17ベースのLEDは種類が少なく、あるのは皆、球形状に近い装飾用が多いのでとても光度が足りない。そこで一計を講じ、E17のソケットに直接LED球を挿すのではなく、20インチほどのバーにLEDが数十個装着されている「ストリップ」を使うことにし、電源はE17のソケットに填まるアダプタを自作することにした。 光度を稼ぐためにバーを2本使い、アダプタからは二股ソケットを出して、そこに2本のストリップのプラグを差し込むことにした。

多数のLEDが付いたストリップは、カウンタトップのキャビネットの下につける物が何種類か売られているが、12V用だったりカスケード(芋づる)接続の端子のような余計なものが付いていたり、或いは ガタイが大きかったりで、中々ぴったりしたものがない中、Striplyteの製品を見つけたので早速一本調達してみると、光量もまあまあだしサイズも手頃なのでもう2本購入。この製品は電流制限抵抗が透明コーティング越しに見え一見イカモノっぽいが、コーティングを含めてしっかりした作りになっていて家電製品の中に使うための安全性は十分と判断した。

運がよいと言うか、丁度冷凍庫の白熱球が切れたので、替えの電球を買わずにLED化の計画を実行することにする。

ソケットアダプタは、E17(intermediate)からE12(candelabra)の口径変更アダプタを購入し、これに2+1又差込の付いたAC延長コードのプラグ側を切り落としたものを半田付けする。このままではE17のソケットにねじこみにくいので、在庫していた直径1/2インチの木の丸棒を4インチばかりの長さに切り落とし、先端をドレメルで加工して口径変更アダプタのE12側にぴったり押し込み、配線ごとエポキシ接着剤で固める。これでねじ込みやすくなっただけでなく、半田付けした電線も安定する。念のためにケーブルタイで電線を丸棒に縛り付けて完璧を期す。安全のため、一応導通試験なんかもちゃんとやる。

材料はソケットアダプタ、延長コード、木の丸棒
E17/E12アダプタにコードを半田付け
ハンドルをエポキシで付けて出来上がり
出来上がったソケットアダプタを電球の挿さっていたソケットにねじ込み、プラグ差込部分を両面粘着テープ付きベルクロとケーブルタイで冷凍庫のプラスチッ クバーに取り付ける。LEDストリップは、1本はやはり 両面粘着テープ付きベルクロで同じプラスチックのバーに取り付け、もう一本はケーブルタイで網棚の奥に固定する。網棚用は食品などをぶつけられる可能性が あるので、LEDストリップに付属してきた輸送時保護用のプラスチックの角型チューブに入れたままケーブルタイで網棚の底(天井?)に縛りつける。配線は できるだけ隅のほうを通して四角いパッドのついたケーブルタイマウントで冷凍庫の内壁に両面テープで貼り付ける。

出来栄えは予想以上で、約半年の熟慮計画期間を置いたとは言え、うれしい。冷凍庫を開けるとクールなLEDの光が庫内を十分に照らす。消費電力は白熱球の40Wから3W程度に激減。

気をよくして、E26のLED電球だけでは少々暗めだった冷蔵専用庫にも計画通りLEDストリップを中段のガラス棚にやはり両面粘着テープ付きベルクロで装着。こちらの電源は、E26のLEDを一つはずしてプラグ差込アダプタに替えるだけで楽チン。

まだ冷蔵専用庫の抽斗照明(20Wx4)が残っているが、こちらは電球の口金のサイズがよくわからないのでまだ手がけていない。

一個$1程度あるいはそれ以下のの白熱球を$10~$25もするLEDに交換して節約できる電気量・電気代は如何ほどか?完全に自己満足の域を出ないことはよくわかっている。でもいいじゃないか。冷蔵庫・冷凍庫の中に発熱源をわざわざ置いておくなんて耐えられない。矛盾は解決しよう。うちはこれだけ省エネルギーにがんばっているんだぞ、と。

2012年7月31日火曜日

RJ45/RJ11スプリッタ

うちのインターネット接続はケーブルモデムを使っている。一般用の月$30~のプランではなく$100のビジネス用プランなので
  • 固定アドレス(サーバの運用に必要)
  • ポートの制限なし(サーバの運用に必要)
  • 転送データ量の制限なし(日本からテレビの録画データを毎月数十GB転送している)
  • 24/7の優先的テクニカルサポート(モデムの電源が死んだときしかお世話になっていないが…)
などのメリットがある。

転送速度は実測でダウンロードが約25Mbps、アップロードが約3Mbpsで悪くない。ここで「実測」と言っているのは、テレビの録画ファイルを転送しながらのログだから、スピード測定サイトの結果なんかよりずっと実際的。接続会社によっては、「ターボモード」などと称して転送の開始から数MBだけバースト的に高速転送して体感的な転送速度を速く見せているものもあるが、数GBのファイル転送にはそういう数字は無意味。

ま、それはさて置いて…。

で、ケーブルモデムの置き場所は当然のことながらケーブルのフィードがあるところになるが、歴史的及び怠惰的事情により下階のAVルームというか家族用の居間のテレビのラックの中にモデムがある。モデムはブリッジモードで、ここから上階のサーバルームというかクローゼットの中のファイアウォールのサーバに入ってから家の中のLANにつながる仕組み。WiFiなどは使わない。有線の接続だ。

さて、今時のAV機器には、ネットワークにつながるものが結構ある。AVラックの中のメディアプレーヤ2台、BDプレーヤ、衛星放送のレシーバに居間でつかうラップトップのためのWiFi APを含めて5台の機器がLANにぶら下がっている。

問題は物理的な配線。13年前にこの家を買った直後にめぼしい部屋にはすべてCAT5を這わせ、さらに3年前にAVルームを改装した時にCAT5二本とリアスピーカ用配線を暖炉にそって床に埋め込み部屋を横切ってガラージュに抜けるようにした。ガラージュに入ってしまえばそこから下階のパッチブースというかクローゼットへの敷線は屁の河童。そこから上階のサーバルームに届けるには、下階の天上から上階の床に穴をあけるというあまりうれしくない仕事だが当の昔に完了済み。

ところが、この期に及んで見通しの甘さが露見した。AVラックからCAT5が二本しか通っていないのだ。ケーブルモデムからファイアウォールへとファイウォールからLANの二系統しか考えていなかったが、ここに来て衛星放送レシーバ(DVR)のコーラーID(日本流に言うとナンバーディスプレイ)機能を使ってテレビを視聴中にかかってきた電話の発信元を表示させたい、という欲求がむらむら起こってきたのだ。

実はこの一週間ほど、電話がらみのプロジェクトを進めている。家を買った直後に導入した外線2回線内線7回線の簡易交換器がシリアルポートに出力する通話のログをサーバに貯めてウェブで閲覧できる仕掛けは10年ほど前に作ってずっと使っていたが、2年前にサーバのハードウェアをアップグレードした直後から動かなくなっていた。多分シリアル接続のDTE/DCEの不一致だろうと思っていたが、何となく放ったらかしておいた。ところが2週間前にふと思いついてヌルモデムアダプタを噛ませたら、ころっと再び動くようになった。

外線2回線+内線回線の簡易交換器
これに気をよくして、5年前に購入して装着したものの当時のLinux用ドライバが動作しないのでそのままにしておいたコーラーIDを検出できるPCIモデムのドライバの最新バージョンを手に入れてインストールしたら、こちらもあっさり動いた。

こうなると気分は上々、もっとやりたくなる。そこで、サーバーで検出したコーラーIDをクライアントに一斉通知してPC上でどこからかかってきた電話なのかポップアップで表示するNCID(networked caller ID)なるものを家中のPCにインストールしたら出来は上々、さらに欲求は高まる、という次第なのだ。

そこで衛星放送レシーバに電話線をつなぎたいのだが線が足りない。一時は床のトリムを剥がして工事することも考えたが、もちろんこれは最後の手段。解決手段をネットで探したら、あったあった。1本のCAT5をスプリットして2回線分使うというアダプタ。ご存知のようにCAT5などのデータケーブルは撚り線が4対通っているが、実際に通信に使っているのは2対だけ。余った2対4本の導線を使って電源を供給するPoE(Power over Ethernet)などもあり、うちでもネットワークカメラの電源供給に使っているが、このアダプタはネットワーク2回線分を1本のケーブルに通そうというもの。RJ45<=>RJ45x2のネットワーク用とRJ45<=>RJ45+RJ11のデータ+電話用の二種類が用意されているので、両方一組づつ買い、既存の2本のCAT5をデータ3回線と電話2回線(電話線2対)に拡張できた。

このアダプタは一組$15~25と安くはないが、びっくりするほど高くもない。注意したいのは、似たような「スプリッタ」は巷で結構売られているが、ほとんどの製品は単にすべての導線をパラレルに反対側に二組出しているだけなので、こういう目的には使えない。RJ11<=>RJ11x2のアダプタでは内側の対と外側の対を反対側の内側につないで2回線を1本のケーブルで伝送できるようにしてあるものもあるが、RJ45ではこの製品以外にお目にかかったことはない。

同じケーブル内で二組のデータ通信をするのでクロストークを心配する向きもあるかもしれないが、もともと[10|100|1000]base2では上りと下りの2回戦が1本のケーブル内を通過するので、それで問題なければ心配は無用。普通の家では家庭内LANはWiFiが主流だと思うが、有線LANはセキュリティ、転送速度、安定性などで一日の長がある。敷設してある回線数が足りなくなったら使ってみるといい。
交換器の製品の写真は製造元のサイトから。著作権はしかるべき保持者に帰属します。

2012年7月23日月曜日

Micro Centerサンタクララ店が閉店

Micro Centerのサンタクララ店が今日閉店した。

突然のことだった。地上波テレビのアンテナ設置の最終工程のためにFコネクタが必要なので、Micro Centerウェブサイトで品物を探し、サンタクララ店に在庫があるかどうか確認しようとしたら、他の店は表示されるのにサンタクララ店だけ選択できない。おかしい!と思っていろいろ探すと、なんと本日付で閉店していた。

Micro Centerは全米で20店舗あまりを展開する中堅どころのPC・AVエレクトロニクス量販店で、加州にはサンタクララ店と南加にもう一店舗。仕事場からさほど遠くなく、PC関係の商品が充実し、値段も悪くないので年に5~6回は利用していた。ウェブページによれば店舗のリース契約の更新交渉が不調だったというが、実際はどなんだろう?確かに客で混雑しているのを見る店ではなかったが、そこそこの商売はしていたはずなのに…。

ベイエリアの家電量販店というとFry'sが有名だが、率直に言ってFry'sの店員はかなりレベルが低い。目的の商品の売り場に一回で案内されることは稀だ。例えば今日も仕方なくFry'sでFコネクダ(テレビのRFフィードの同軸に使うアレ)を買おうとしたら、最初に売り場の場所を尋ねた店員は「XX番通路」と教えてくれたが、そこには工具込みのキットしかなくかなり予算オーバなのでもう一度尋ねると、そばにいたラテン系のおねーさんの店員が「あ、コネクタね」と自信たっぷりに別の通路に案内するがそれらしいものはないので「ところであんた、Fコネクタって何だか知ってるの?」と訊いたら「知ってるるわけないでしょ !」と明るく答えたのには参った。結局3人目に「テレビのアンテナに使うやつ」で漸く目的の品を買うことができた。

そこにいくと、Micro Centerの店員はそれなりの商品知識があった。特に、Daveという名だったと思うが、体の大きなPC部品売り場の店員は、こちらのやりたいことを説明するとちゃんとそれを満足する価格も適切な物を探してくれた。ネットワークスイッチだのコネクタやケーブルだのは仕様が決まっているので値段だけの勝負なので店員の説明などは要らないが、マザーボードとCPUの組み合わせなど普段あまり買わないものは、PCIのスロットやSATAのポートがいくつあるとかを尋ねたくなるし、時によってはバーゲン品も紹介してくれた。我が家の現在のメインサーバも日本においてある地デジ録画サーバも、基幹部品はここで調達した。2年ほど前から始めたサービスに会員登録をすると、買い物のレシートをメイルで送ってくれるという気の利いたサービスもあった。

10年ほど前にやはり全国展開のPCストアのCompUSAがサンタクララの別の場所の店を閉じたのに次いで、これでベイエリアの中堅どころPC量販ストアはFry'sだけになってしまった。ウェブの公告によれば、返品などの受け付けのために9月半ばまでは現地で応対するというが売り場は全て閉鎖。当然のことながら一部の後始末要員を除いて他の従業員は即日解雇だろう。Daveはすぐ次の仕事を見つけられるだろうか?

ベイエリアに来てから25年、3軒のデパートを含め色々な店が廃業や撤退するのを見てきたが、そういうのを見るのは悲しい。

2012年7月19日木曜日

飛んで火にいる…

前にも書いたが、サウスベイエリアの今年の夏は暑くない。朝などは肌寒く感じることもあり、往来を歩く人はジャンパーとかカーディガンをはおっている(もちろん半そでのTシャツもたくさんいる)。

日が落ちて(今の時期は日没は8:20頃)暗くなるとすっかり寒くなるが、それでも屋外の蛍光常夜灯には小さな蛾などの虫が集まってくる。 裏庭を大改装してできたアーバー(日本語では何と言うのか、6x2を一定間隔で頭上に並べた日よけ)の一端に、日本で殺虫灯というのか何だか知らないが、電気式の殺虫器をぶら下げた。紫外線を多めに出す蛍光管の周りを高圧電気の網で囲って、紫外線に惹かれて飛んできた虫が高圧電線の電撃で感電死するというアレ。

実はこれで虫が死ぬところを見ているのが大好きだ。えげつないと分かっていても止められない。毎夜10~20分傍らで見ている。夜は気温があまり高くない所為かそれとももう虫は取り尽くしてしまったのか、わんわんと虫が集るわけではない。10分間何も飛んでこないこともあるし、立て続けに捕まるのを見ることもある。赤い放電アークが「ぶず~ずずっっ」と飛び、小さな虫は即座に落っこちるが、運の悪いやつは10秒ぐらい引っかかっていて煙まで上げる。ただし炎を上げているのは見たことがない。

驚くのは、そうやって数秒以上電撃を食らっていても、まだ羽をよろよろ動かしている虫がいることだ。どちらかというと小いさめの蛾に多い。まだ動いていても、致命的な重症を負っているので再び飛び立つことはないようだが。

さて感電して下(地面)に落ちた虫や、グリッドに引っかかったままの虫はどうなるか?蟻がちゃんと後始末をしてくれる。普段家の中に出て目の敵にされている蟻だが、こういうときは生物界の循環サイクルに感謝する。

うちで使っているのは1/2エーカー用と謳っているもの。我が家の裏庭は1/6エーカー程度だから十分。

これは2代目。初代のものは2シーズンで壊れてしまった。蛍光管が黒ずんで光らなくなり、濡らした木の葉のかけらをつけても放電しなくなった。確か雨の日もそのまま夜は点灯させていたから仕方ないか。

殺虫灯
奥は感光スイッチとその下の防滴差込口


蚊を呼び寄せるためのフェロモンだか何だかが入ったパッケージが付いてきて、シールをはがして装着するようになっている。我が家では蚊は見かけないが、死蔵しておいて乾いてしまって使えなくなるのも悔しいので装着している。この蚊の呼び寄せパッケージのサプライは値段が高い。6個入りで$34もする。内容物には素手では触れないように注意書きが書いてある。

惜いのは本体に感光スイッチが付いていないこと。GFCI付きの防滴カバーの付いた差込口と外付け感光スイッチをつけて使っているが、余計な手間と出費だ。コードが非常に短いのもよくない。せめてあと3インチ長ければもう少し楽にぶら下げられたのだが…。

常時15Wの電力消費は、多くはないが少なくもない。年間100日間毎日8時間点灯するとして12kWh。うちは電気の消費量がやたら多いので累進電気料金は1kWhあたり40セントにもなる。ということは、年間$5程度。ま、いいか。

2012年7月17日火曜日

割れてしまった電気器具ノブ(ツマミ)の直し方

1年前に買ったコンベクション(ファン付き)オーブントースタのタイマツマミが取れてしまった。シャフトを咥えているプラスティックの鞘が二つに割れている。このツマミはメカニカルタイマを設定するので一番力がかかる。

このオーブントースタは他にも問題があるのだがそれはさて置いて、ツマミ一つを取り寄せるとなると多分2週間ぐらいの時間と$20ぐらいの金がかかると予想した。たかがツマミ一つに、だ。

ツマミの裏側
割れたプラスティックの筒に
針金を巻いてエポキシで固めた
だからダメ元で自分で直すことにした。

まずは単純に二液混合型のエポキシ接着剤で試してみるが、念入りにクランプで挟んで一日硬化させたあと試したら見事に同じところが割れてしまった。

そこで一計を講じ、割れたところを手元にあった銅の針金で巻いてからエポキシ接着剤をたっぷり付けたら上手く行った。ただし、接着剤が多すぎて最初は上手くオーブントースタのパネルに入らなかったので、ドレメルで接着した所の周囲を削ったらばっちりはまった。

このドレメルという工具は、高速ロータに色々なアタッチメントを付けて切ったり削ったりするものだが、他にもいろいろな使い道がある便利もの。
  • 縁の部分がちょっとかけてしまったガラスのメジュアリングカップのかけた部分を滑らかする。
  • 金鋸では引っかかってしまって上手く切れない薄いパイプ状の金属(たとえばカーテンレール)を綺麗に切る。
等など、重宝している。

まぁ、絶対なくてはならない工具ではないと言うか、なければそれでできることができない・最初から諦める仕事で、個々の必要性は大したものではないから初期投資には蛮勇がいるが、こういうものは欲しいときにあってこそ便利な工具なので何かのときに揃えるとよいかもしれない。

こういう工具を使うときはちょっとコツがある。重たい工具の方を持って動かしてはいけない。工具は固定して材料の方を動かすと細かい作業が楽にできる。