2009年6月10日水曜日

娘のPC



小学3年の娘のPCが壊れた。

2年ほど前にeBayで$80ぐらいで買ったHP ePCというコンパクトな筐体。Pentium III 1GHz 256MBという、二昔も三昔前のスペックで、多分どこかのオフィスの処分品だが、購入時はタバコ臭く、ガラージュの中で半日扇風機をあてて匂いを消し、「smoke」というホスト名で呼んでいた。娘は、お絵描きや簡単なゲームの他にWikipediaで学校の宿題レポートの調べ物などに使っていたが、何度やってもWindows XPのブートの途中でしばらくハングアップした後BIOSにもどってリブートしてしまう。何と放熱穴の上に紙が1枚かぶさっていた。多分娘が置いたのだろう。紙を取り去っても一行に回復しない。まぁ、オーバヒートは直接の原因ではないかもしれないし、もうそろそろディスクの寿命だったのだろうが、壊れてしまったことに変わりない。

娘にPCが壊れてしまったことと放熱穴の紙のことを告げると、ちょっとショックだったようで「ごめんなさい」と小声。放熱穴の大切な事を教えた。

もうすぐ夏休みとは言え、PCなしではかわいそうだし、もうそろそろ新しいPCにリプレースしてもよい時期だと思っていたので、Dellのアウトレットサイトで「傷あり」の出物を探してオーダー。我が家に転がっている10台近いPCの中で、最新鋭・最速になる予定。

娘に新しいPCを注文したことを告げると、目を輝かせて「ほんと?」と嬉しそう。でも心配そうに一言付け加えた。

「でも(古い)PCの中のファイルはどうなっちゃうの?」

ディスクが完全に死んでいるわけではなさそうなので、だましだましやれば多分必要なファイルをリストアできると思うと言って安心させたが、娘がファイルのことを心配したこと、つまりコンピュータの本質はハードウェアではなくてそこに蓄積されている情報だということを正しく理解していることにちょっと驚くとともに嬉しかった。

娘を誇りに思った一瞬だった。