2012年6月6日水曜日

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「いち、に、さん、、ご、ろく、しち、はち、きゅー、じゅー」の数え上げは「」と「しち」なのに

「じゅー、きゅー、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、に、いち」の数え下げは何故「なな」と「よん」なのか?

下がるほうを「しち」と「し」では言いにくいので何となく発音上の問題だろうと考えるが、なかなかうまい説明が見つからない。読売新聞の「発言小町」に投げてみる。

「個人差だ」とか「地域差だろう」とかで簡単に片付けようとする書き込みもあったが、注目したのは以下のような意見。
  • そう習った
  • 上行は以前からあるが下行は新い
  • 上行とそれ以外の違い
これらの分析は後で。

加えて、「私はこう数える」という書き込みも何件かあった。以下は書き込みにあったパターンの集計。数字のないパターンは該当者なし。
  • 上行:し、しち 下行:なな、よん      5
  • 上行:よん、しち 下行:なな、よん
  • 上行:し、なな 下行:なな、よん   5
  • 上行:よん、なな 下行:なな、よん   4
  • 上行:し、しち 下行:しち、よん
  • 上行:よん、しち 下行:しち、よん
  • 上行:し、なな 下行:しち、よん
  • 上行:よん、なな 下行:しち、よん
  • 上行:し、しち 下行:なな、し            1
  • 上行:よん、しち 下行:なな、し
  • 上行:し、なな 下行:なな、し
  • 上行:よん、なな 下行:なな、し
  • 上行:し、しち 下行:しち、し            2
  • 上行:よん、しち 下行:しち、し
  • 上行:し、なな 下行:しち、し
  • 上行:よん、なな 下行:しち、し
もちろん、これらの数字は科学的に有意な統計ではない。例えば小生と同じ 上行:し、しち 下行:なな、よん はあえて書き込まなかった人もいるかも知れない。だから、これを見て結論を導くのは危険だが、それでもいくつか興味深い点がある。
  • 下行:なな、よん が大多数を占める
  • 上行:よん の人は必ず 下行:よん
  • 上行:なな の人は必ず 下行:なな
身近な人にも数えてもらったが、上行:し、しち・下行:なな、よん と 上行:し、なな・下行:なな、よん が2:1程度のばらつきであった。総じて しち・なな にばらつきが大きいようだ。

小生は関東出身で、同じ地域出身の配偶者も 上行:し、しち・下行:なな、よん の数え方をするのでこれが標準的と思っていたが、結構ばらついているのでちょっと自信をなくした。そこで、YouTubeでJAXAのロケット打ち上げの秒読み影像を探してみると、打ち上げ前のカウントダウンは
  • じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、に、いち
で小生と同じだが、打ち上げ後のカウントアップも
  • いち、に、さん、よん、ご、ろく、なな、はち、きゅう、じゅう
で、上行・下行に関わらず よん、なな である。

しかし、これはよく考えてみると「いち」「に」「し」「しち」「はち」の聞き間違えを防ぐための「ワザとらしい」数え方であることに気が付く。昔、警察無線がオープンのアナログだった頃によく傍聴していて「よんがつふたじゅーななにち」の類を聞いて「なるほど」と思ったものだ。多分、自衛隊なんかでもこの数え方をしていると思う。

やはり多くの人が上行と下行が違っていて、しかもそのパターンに顕著な傾向が見られることが分かったが、まだ「何故そうなるのか」の答えは出ていない。発言小町の有力な書き込みをもとに、もう少し突っ込んだ分析をしてみることにする。

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