2ヶ月ほど前にアイスクリームメーカを買ってからもう十数作を作り、家族から好評を得ている。失敗作も二つばかりあったが、まぁまぁの出来と自負している。 アイスクリームメーカといっても構造は極めてシンプル。低融点液剤を封入したアルミ製の二重壁容器をフリーザで冷やし、これに材料を入れ、上から攪拌用のプラスティックの羽(「パドル」という)を差し込んで毎分数十回程度の速度でぐるぐる回す。 便利なのは、この羽根が回るのではなく羽根は固定で容器が回ること。だから上から菜箸などをいれて攪拌の補助などがし易い。羽の形状も工夫してあって、非対称で攪拌効率を上げているのはもちろん、容器の内壁を常にこそぎ取るようになっているので、壁に触れて冷えて固まった材料とまだそうでない材料が常に入れ替わるようになっている。 もう20年以上昔、日本にいるときに「どんびえ」という手動のアイスクリームメーカを買ったことがある。原理は全く同じで冷却容器に入れた材料を羽の付いたハンドルで手で10~20分攪拌するのだが、手動のハンドル・パドルがヤワで、確か羽が折れてから使えなくなったと記憶している。冷却容器は今も健在で、冷やし蕎麦や饂飩の汁の急速冷却に使っている(我が家は出汁は必ず昆布・鰹節からとる)。 今回買ったクイジナートは大きさを例えれば葬儀場から持ち帰る骨壷といった感じで、何より便利なのは手を使わず電動で20~30分動作させられること。冷却容器の熱容量がさほど大きくないので材料は固くはならないが、毎週作る意欲を湧かせるのには十分な省力化。回転動作時の音が多少うるさいことがタマに傷。 日本のアマゾンでも同等のものを売っているようだ。もしアイスクリームメーカを買うなら、そして2~3回で使わなくなることを避けたいなら、電動のしっかりしたものを奨める。ただ置き場所がね…。 |
さて、レシピ。
当然のことながら、第一作はバニラ味のアイスクリームを機械付属のレシピのとおりに作り、可もなく不可もなく成功。しかし、我々の食感では少々脂っこ過ぎ、甘過ぎた。その後試行錯誤を繰り返して、「標準」のレシピができた。
- ベースはヘビークリームとノンファット牛乳(アイスクリーム)またはノンファットプレーンヨーグルト(フロヨ=フローズンヨーグルト)。豆乳とは相性が悪い
- クリームと牛乳は1:1、クリームとヨーグルトは1:2の混合比。これと大幅に違えると、脂っこ過ぎたり水っぽくなる
- グラニュラー精白糖は液剤(上記の混合)量の1/8
- 好みでメイプルシロップや蜂蜜を加える
- 抹茶やコーヒーのようにそれ自体が香の材料がなければバニラエッセンスを使う
- フルーツ系はレモンを絞る
- 塩は一つまみ
- フレーバに合わせてラムやジンなどのリキュールを入れる
- アイスクリームメーカの容器を冷凍庫で丸一日冷やす
- 出来上がりを入れるガラス製の密閉容器(タッパウェアのようなもの)も冷凍庫で冷やしておく
- ブレンダ(ジューサ)にクリーム全量と砂糖、フレーバに牛乳若しくはヨーグルトの一部を入れて攪拌。ブレンダの容器ごと冷蔵庫で数時間冷やす
- ブレンダからアイスクリームメーカの容器に攪拌済みの材料の半分を注ぐ
- ブレンダに残りの牛乳またはヨーグルトを入れ攪拌したらアイスクリームメーカの容器に移す
- アイスクリームメーカで20~30分攪拌
- そのままではかなりユルいので、ガラス容器に移して丸一日冷凍すると食べ頃になる
それでは、特に評判の良かったレシピをいくつか、…とその前に単位について。
- クォート(1/4ガロン、約946mL)=2パイント
- パイント(1/2クォート、約473mL)=2カップ
- カップ(1/2パイント、約237mL)
コーヒーアイスクリーム
ラムアイスクリーム
上記のカルアとインスタントコーヒーの代わりにラムとレモンの絞り汁を使いバニラエッセンス少々を入れる。
抹茶アイスクリーム
上記のメイプルシロップを蜂蜜に変え、カルアとインスタントコーヒーの代わりに抹茶をティースプーンに軽く一杯。
いちごフロヨ
- ヘタの部分をくり取った生いちご1.5カップ(ブレンダで砕いて約1カップ)
- クリームとヨーグルト1カップづつ
- 砂糖3/4カップ
- 蜂蜜適量
- レモン絞り汁
- 塩一つまみ
- バニラエッセンス少々
- ジン少々
カルピスフロヨ
いちごフロヨ。カルピス。抹茶の三色 (ちょっと垂れてしまった) |
- クリーム1カップ
- ヨーグルト2カップ
- 砂糖3/4カップ
- 蜂蜜少々
- カルピス原液適量
- 塩一つまみ
- バニラエッセンス少々
- ジン少々
レモンソルベ
- 市販のレモネード(希釈済み)2パイント
- 砂糖1/2カップ
- レモン絞り汁適量
- 塩一つまみ
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