2012年7月5日木曜日

独立記念日

昨日は合衆国の独立記念日だった。

合衆国では×月の第×月曜日(金曜日)のように決められている祝日(初代大統領の誕生日に由来するPresident's Dayでさえも)が多い中、元旦、降誕祭、そして独立記念日は日付で決められている。

我が家では特別なことはせず、昼は久しぶりの家庭菜園の畑仕事(草取りと耕し)などの庭仕事と刃物研ぎなどの日曜仕事をこなして、昼は遅めの飲茶。これが効いてあまり空腹感がなかったので夜は軽くそばを食べた後庭に椅子を並べて花火見物。日本の花火を見慣れた身にとってはそれほどの感動もないのだが、今年は例年に比べてやたらあちこち多くの場所から打ち上げられていたようだ。遊園地、フェアグラウンドはもとより、すぐ近所の大学構内と思しき場所や明らかに個人宅と思われる場所からどんどこどんどこ打ち上げられていた。確かうちの郡では個人宅での花火は火災の危険から禁止されているはずだったのに、どういうことだろう?

ところで、なぜ独立記念日を 花火で祝うか?

実は、合衆国の独立がガン(鉄砲、大砲)で成し得たことを意味しているのだ。国歌「星条旗」にも、「ロケット弾の赤い炎、空中で炸裂する爆弾が我々の旗がしっかりとはためいていることを証明した」というくだりがある。建国の父祖らが武力で勝ち得た独立を考えると、憲法修正第二条で国民の武装する権利を認め、未だに銃器の所持を禁止できない事情も何となく分かる。

娘が小学一年生のときの歴史(社会科)の授業はちょっと面白かった。当時の植民地の居住者を反英へと向け独立まで導くきっかけとなった当時の英国王ジョージ三世の不当課税の事件を学ぶとき、小学一年生の各生徒にジョウージ三世宛に不当課税に植民地がいかに困って怒っているかを訴える手紙を書かせるという実習があったのだ。こういうことを繰り返して、何かにつけて「納税者」を強調する国民性が育てられていくかと思うと興味深かった。自分たちが拠出した金を「公的資金」と他人事のように表現する日本とは少し違う。

例年、ほとんどの場合は、独立記念日には日本などの国外旅行に出かけている。今年は、いまだに続く円高と我が家の少々キツい財政事情のため久しぶりの独立記念日の花火鑑賞となった。

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