2012年7月7日土曜日

据置ディジタル時計

以前働いていたケーブルTV用のDVRを作っている会社から「従業員テスト用」としてもらったDVRが1年ほど前に壊れた。省電力モードなしの機械で、5年ほど稼動していたから無理もない。これを機会にケーブルから衛星放送に乗り換えたのだが、それはまた別の話。

それまで使っていたケーブル用DVRがなくなって困ったのは、夜TVを見るときの時刻表示。我が家のTVはファミリールームに50インチのRPTV(8年前に購入)が一台で、夜見るときは部屋の照明を消して真っ暗にする。ケーブル用にDVRにはちょっとレトロなLED表示の時計がついていて、これが結構役に立っていたが、衛星放送のDVRにはそういうものが付いていない。実はTVのとなりの暖炉のマントルピースの上にはアナログ針式の時計があり、しかも昨年これのムーブメントが壊れて動かなくなった後電波時計のムーブメントに交換したという優れものなのだが、真っ暗な中では全く見えない。

そこで例のごとくアマゾンで探した。条件は
  • 大きめのLEDで3メートル離れた位置から十分視認できる
  • 目覚まし、ラジオ、気温表示などの付属機能なし
  • 電波時計であること
  • $20以下
我が家は電波時計マニアで、11台あるアナログ針式壁掛け時計のうち9台は電波時計。大学でディジタル信号処理を学んだとき「正確な時刻管理がディジタル技術の最大の利点」と習ってから、勤めて標準時計に自己校正できる時計(=電波時計)を導入している。

ところが、アマゾンで探せど探せど条件を満たす商品がない。La CrosseとかOregon Scientificのディジタル電波時計はたくさんあるのだが、 ほとんどのLED電波時計は気温表示や目覚まし機能はもちろんのこと、天井に時刻を投影するなどの機能が付いている。TV台に乗せて時刻を見るだけなのでこういう付属機能は全く必要ない。まぁ、余計な機能は使わなければよいという考えもあるが、気温表示などはどうせよく見えない代わりにパネルの面積を喰うし、何と言っても価格が高すぎる。$40以下の商品はない。

一時はPCを使った自作のLED時計などという本末転倒なアイディアまで考えたが、結論は、数年前に近所のFry'sで$12という価格に魅せられて娘に買ってやったソニーの目覚ましラジオ時計ICF-C218をこちらに転用し、娘には別のもう少しグレードの高いラジオつき時計を買ってやるという案。結局、このスワップ計画は娘のクリスマスプレゼントにAluratekのインターネットラジオ付きラジオ時計を選ぶことで実施された。

このICF-C218という目覚ましラジオ付き時計、アマゾンの「atomic clock」の検索でヒットし、最初は電波時計と勘違いさせられたが、自己校正機能はないただのディジタル時計。ただし、夏冬時間自動切換えのためのカレンダを内蔵している(手動で現在の年月日を入力)。最初の数ヶ月間が電波時計と思い込んでいたので時計の表示が常に1分進んでいることに面食らったが、手動時計であることに気が付いてから時刻設定を数秒の誤差に追い込んで使っている。

しかし、なぜ単純機能のLED電波時計の製品がないのだろう?LCDなら単純機能で値段もそこそこの製品が結構あるのだが。結局マーケティングという部署はユーザが使いもしない「付加機能」を満載することが製品の差別化と言う考えなのだろうか?

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